前はこんなことを言っていたのに、今はあんなことを言っている

「言っていること と やっていることがちがうよね?」

あなたのまわりにも

そんな矛盾した人、いませんか?

あなたは

そういう矛盾した人、きらいですか?

私も文章を書く仕事をする前は

そういう人、大きらいでした。

言葉にうらおもてがあるようで

信じられなかったのです。

けれども、文章を書くようになってから

見方が変わってきました。

仕事では、

自分にはない視点

文章を書くことを求められることが

多くありました。

自分ではこんな風に見えていたことが、

読者の10代の女の子の目線で見ると

まるでちがうものに見える。

自分の目線では

「あれ、ちょっとおかしいぞ?」と思えることが、

別の人から見ると、

なんとも思わないことがある。

どんなことでもたくさんの面があり、

自分の立っている場所からだけでは

見えていること と 見えていないことがある。

その状態では矛盾を感じてしまうのですが、

自分の立っている場所を離れて、

反対側から、上から、下から…∞

たくさんの場所からながめて見ると、

違和感がすっと消え、

ひとつもほころびがないことが

理解できるのです。

自分ひとりの見方では

ありとあらゆことに対して矛盾を感じ、

わりきれないから、イヤだと思う。

自分の視点をたくさん持たないかぎり、

矛盾を感じる場面は多いままなので、

違和感がストレスになって

クレームをつけたくなる。

そんな人も多いのかもしれません。

その姿勢は決して正しいものではないけれど、

「悪いのは矛盾している方だからしかたがない」

なんて思ってクレームをつけたりしているのだとしたら、

その態度こそ矛盾のように

私は感じてしまう…

クレームをつけられる人の立場に立てば、

どうして矛盾が起こったのか、

理解できることもきっと、あります。

そのことに首をたてにふれなくても、

受け入れる姿勢はあった方がいい。

元々はクレームしている側の視点が

生み出している矛盾だから。

私の書く文章も、あるときは自分の視点で、

あるときは「こんな考え方があったのか!」という

自分にとっては目からウロコの視点で書いています。

そのときどきで、ちがう視点から描いているので、

書かれる言葉、内容もちがってきてしまうことがあります。

私ひとりの書く文章ですら

矛盾という可能性を秘めているわけですから、

自分以外の人が言うことは

矛盾があって当然なのです。

人それぞれの視点で、言いたいことを言い、

感じているのですから。

ただ、あなたが矛盾を感じる人とそうでもない人には

はっきりしたちがいがあります。

あなたと視点が近い人に対して、

細かなちがいはあったとしても

あなたはおおむね共感することが多いと思います。

物理的に距離の近い家族や友人はどうでしょうか?

案外、意見が合わないように思うのであれば、

共感する部分をお互いに知りつくしていて、

自分とは合わないところに目がいってしまいがちです。

矛盾も同じです。あなたが自分の視点と合わないことに

ピントを合わせてしまっているから、感じてしまうのです。

矛盾をイヤなものとして排除するか、

矛盾から自分にはない何かを見つけるか、

矛盾をユーモアだととらえるか。

あなたには選択肢がたくさんあります。

この記事を読んだからといって、

「もっと、他の角度から物事を見なくては」とか、

「この矛盾と感じることから、自分は何かを得なくては」

と、思う必要はこれっぽっちもないのですが。

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