情報があふれかえるなかで、今、
私たちに求められているのは
情報に対して私たち自身が判断する能力。
流れている情報のどこまでが事実で、
どこからが発信している人の意見なのか。
発信している人が何を意図し、
どんな思惑をもっているのか。
自分自身で確かめ、
必要な情報を選択する力をつけるには
新聞を読むのがいちばんのトレーニングになります。
新聞!? いきなり読むのは、ハードル高そう…
新聞は国語の授業でも使われる
良い教材ではありますが、
たくさんの文章が小さい文字で印刷されているので、
手にしてもとまどってしまいますよね。
とりあえず、
- 大きな文字で書かれた見出し
- 1面に印刷されているインデックス(目次)
これだけチェックし、
気になる記事を1本選んで読んでみましょう。
特に、気になる見出しやインデックスがないときは
インターネットでも話題になっているネタの記事を
読んでみるのもいいかもしれません。
さらに深読みするために
読んだ記事が気になるもの、おもしろいものだったら、
スクラップしてみましょう。
1冊専用のノートを作り、記事を切り抜いて貼ります。
記事を貼るのは見開きの左ページに、
右ページには
- 記事の主旨
- なぜそのようなことが起きたのか/言われているのか。
- このニュースが及ぼす影響/このできごとの重要性
- その記事を選んだ理由
- 記事について思ったこと
- 記事を読んで言いたくなったこと(意見やこうだったらいいのにと思うこと)
これらを書いていきます。
ノートに書くことはどうやって見つけるの?
まず、記事を読みながら、
- 記事が伝えようとしていること
- あなたの印象に残ったところ
- 重要だと感じる言葉や文章
について探していきます。
見つかったら、わかるようにペンで囲ったり、
蛍光ペンでマークしたりしておくと
ノートを書くときに便利です。
さらに目印をつけた言葉や文章のなかから、
- 記事の主旨
- なぜそのようなことが起きたのか/言われているのか。
- このニュースが及ぼす影響/このできごとの重要性
この3つについて探し、
さらに目立つ色で囲みやマークをしておきましょう。
重要そうなところがさっぱりわからないときは
「どこに目印をつけたらいいかわからないよ!」
そんなときは
- 記事の見出し
- 数字があるところの前後
に、注目してみましょう。
記事の重要なポイントであることが多いです。
特に言いたいことなんてないんだけど?
そんなときは、投書欄などに載っている、
その記事を話題にしている個人の意見を読んでみましょう。
その人の意見に
- 自分は賛成/反対なのか
- そう思う理由
を書くことで、自分の考えを言葉にする練習になります。
また、その記事で話題になっている人への
インタビュー記事があれば、
読んでみましょう。
その人の性格や雰囲気を身近に感じることができれば、
興味がわいて、何か考えが浮かぶかもしれません。
まずは、毎日の習慣に
最初はなかなか思うように書けないかもしれませんが、
記事をスクラップすることだけはあきらめずに続けましょう。
スクラップをすることで、
新聞の見出しをチェックする習慣がつきます。
自分で選ぶので、1記事だけでも
自然と読むようにもなります。
読んでおもしろいと思えば、
新聞を読むのも苦痛ではなく、
きっと楽しいものになるはずです。
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