不動産投資をする上で、必ず聞く言葉に「利回り」があります。
利回りとは、通常、銀行に預金した時に、
何%の利息がつくのか
ということを言いますね。
例えば100万円を預けたとして、
その預金が 年利0.02%だった場合、
一年後には100万円×0.02%=200円
の利息がついて
合計1,000,200円
が手元に残ります。
これを預金の「利回り」と言います。
収益不動産でいう「利回り」は
いくらで購入した物件が、
1年後にいくらの収入を生み出すか
という観点で計算します。
例えば1,000万円の物件を購入し、
満室だった場合に
年間100万円の家賃収入が入ってくるとします。
1,000万円の物件が
100万円を生み出す
のですから、そう、
10%の利息がついたのと
同じことですね。
これが収益不動産でいう「利回り」なのです。
1,000万円の物件で
利回りが8%なら、
家賃収入が年間80万円 ある
利回り6%なら
家賃収入が年間60万円 ある
ということになります。
できるだけ安い物件価格で、
できるだけ高い家賃収入を得る
ことが理想ですから、
当然「利回り」は
高い方が良いのです。
1棟マンションの場合、
数年前でしたら
利回り12%以上のものがたくさんありました。
でも今は物件価格が高騰し、
7〜8%台がやっとです。
都心になってくると、
家賃収入に比べて物件価格が高い
つまり、「利回り」が低くなる一方ですので
なかなかお金が貯まりません。
ワンルームマンションや新築アパートなども
比較的「利回り」は低い方です。
これは常に、物件価格が高いことに連動します。
家賃の額はそれほど上がったり下がったりしないものですので、
売買時の価格が高くなると
「利回り」は低くなり、
売買時の価格が安くなると
「利回り」は高くなります。
今は不動産市場が活況を迎え、海外からも投資家が日本へやってきて
自国の投資案件よりも日本の不動産を購入した方がまだ「利回り」が高い、
とのことで、高額な日本の不動産をどんどん手に入れているそうです。
特に中国や台湾の富裕層・投資家が進出しています。
ですので私たちのようなサラリーマン投資家にとって
利回りの高い物件に出会うことが
かなり難しくなりました。
少しでも良い物件は、あっという間に売れてしまいます。
だからこそ
いざという時(=情報を得た時)に備えて
購入すべきか見送るべきか
すぐに判断できる力を養っておく力が大切です。
さらにこの「利回り」は
物件の部屋が全て満室の状態の時の家賃収入
を表していますので、
実際には退去があったり
修繕が必要になってくると、
収入が減り
出費が増えるので
実質上の利回りは
さらに低くなってしまうのです。
従って、物件資料の「利回り」を見るときは、
この点に注意しておくことが大事ですね。
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