鳴いたり、声を発する動物は多々ありますが、ほとんどが口を開け、息を出しながら鳴きます。

しかしカエルの鳴いているところを見ると頬を膨らませて口を閉じて鳴いてます。実はカエルは息を吸いながら鳴きます。

カエルは両生類で肺の機能が十分に進化していません。
そのため横隔膜はありません。

横隔膜とは肺の下と胃の上の間にあって胸とお腹を隔てる横に広がる膜です。
これが下がることで空気を引っ張り動物は吸うことができます。

反対に横隔膜が上に上がることで空気を吐くことができます。
このように横隔膜を上下することでヒトをはじめ多くの動物は呼吸しています。

学校でカエルの解剖したことがある方でも詳しくは覚えていないと思います。
もし興味のある方はカエルと例えばヒトの解剖図をインターネット等で見て肺の下のところを比較してください。

本当にカエルには横隔膜はありません。

つまりカエルの呼吸の仕方は他の動物と違うのです。
普通の動物では空気を引っ張って(陰圧にして)空気を吸いますが、
カエルでは頬に空気でいっぱい膨らませて(陽圧にして)肺に空気を送ります。その時にカエルが鳴くことができるのです。

口を閉じていながら例えば食用ガエルは「ブーブー」とあんなに大きな鳴き声を出せるのは驚きです。

Weinen
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
よく読まれている記事

Sorry. No data so far.