女性特有の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロン。
これらは、子宮内膜を整えているホルモンで、
子宮内膜の再生と排出を繰り返し、月経や妊娠に大きく関わっています。
しかし、これらのホルモンがはたらきかけるのは、子宮内膜だけではありません。
実は景観粘膜(おりもの)の性質にも、大きく関係しているのです。
普段からそんなに気にして見ることもないおりものだと思いますが、
通常でもこのおりものは2つのパターンにわけられます。
1つはエストロゲンによる変化で見られる、無色透明でさらさらとしたおりものです。
このおりものは、量も多く、10cm以上のびる性質を持っています。
エストロゲンは、排卵前に多く分泌されるホルモンで、子宮内膜を増殖・肥厚させることで
受精卵が来てもいいように、子宮環境を整えているホルモンになります。
このホルモンの作用によって見られるおりものは、多量でさらさらしているため、
精子が進入しやすい性質になっているのです。
一方プロゲステロンによる変化で見られるおりものは、ベタっとした年調整の高いものになります。
このおりものは不透明(白〜淡黄色)で量も少なく、のびません。
プロゲステロンは、受精卵が着床しやすくするために、子宮内膜をふかふかにする作用のあるホルモンです。
つまり、受精卵を守るために、新たな精子や細菌を進入しにくくさせるはたらきをしているのです。
このように、普段ほとんどきにかけることもないおりものですが、
これらの2つのホルモン作用によって、性質が異なるのです。
ただし、上記のようなおりものであれば通常として問題ないのですが、
例えば色が茶色かったり、赤っぽい色である、強い異臭がする、といった場合は
何かしら病気が潜んでいる可能性があるので、
その場合は早めに婦人科を受診するようにしましょう。
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