それは 文章が読めない ということ。
文章を読むのが苦手。
文章を読むのがきらい。
何かのきっかけでそうなってしまい、
読書をさけている人が多いのです。
読書をしなくても生きていけます。
けれども、文章を読めないまま だと、
文章は書けないまま なんです。
文章を読むにはどうしたらいい?
苦手なことやきらいなことをするのは
気が進まないものですよね…
まずは 自分がおもしろそうだと思う本を用意しましょう。
いくらベストセラーでも、
いきなりビジネス書や実用本を読むのは
ハードルが高いです。
小説のように
ストーリーがあって
人物を描いているものの方が読みやすいです。
あ、マンガはやめておきましょう。
登場人物のセリフは多いけれど、普通の文章は少なめなので。
もし、特に思いつかなければ、
子どもの頃に好きだった本を
絵本でもいいので用意してみましょう。
声に出して読んでみましょう。
国語の時間、教科書を読むのが苦手だった!
という人もいるかと思います。
音読を苦手に感じるのにも理由はあって、
たいていは
文章の意味がわかっていなかったから。
自分でおもしろそうと感じる本や
子どもの頃に好きだった本ならば、
文章の意味がわかっているから
「おもしろい」「好き」と思えているはず。
本の一部分でいいので、
速く正確に声に出して読む練習をしてみましょう。
すらすら流れるように読むコツは
文章の意味がわかるところで区切って、
息を吸うこと。
これだけ気をつけて、読む練習をします。
読むときはストップウォッチで時間をはかるようにすると、
何回か読むうちにタイムが短く=スムーズに読める
ようになっていきます。
意味がわかったら、書き写してみましょう。
すらすら音読できるようになったら、
音読しながら書き写してみましょう。
声に出しながら、書くことで
読みやすい文章のパターンを身につけることができます。
文章をすらすら書けるようになるためには、
とにかくたくさん文章を書くのがいちばんなのですが、
書きたいことがいつでもあるとはかぎりませんよね。
そんなときに、いいなと思う文章、
自分の好きな言葉を書き写すと
文章力をきたえることができてしまいます。
書き写したら、もういちど読んでみましょう。
今度は声に出さなくてもOKです。
もういちど目を通してみて、
おもしろい場面や
登場人物の好きなセリフに 丸をつけてみましょう。
この作業をすることで
言葉や文章に対する感性がみがかれます。
余裕があったら、
そのストーリーのなかで重要な文にも
丸をつけてみましょう。
国語の試験ではないので
正解かどうかは気にしなくていいです。
文章のなかで重要なことがどんな風に書かれているのか。
客観的に見る力をつける練習になります。
ムダって思えることが意外と大事だったのかも?
今ではすっかり誰とでも気軽に話せない私ですが、
子どもの頃はとてもおしゃべりでした。
いつでも誰かが話し相手になってくれるわけではなかったので、
気晴らしにありとあらゆる本を音読しては
扁桃腺をはらして、熱を出していました(おバカさんですね…)。
それから、親や先生に注意されるくらい
字が汚かったのですが、書くこと自体は好きでした。
反抗期になると、つまらない授業の時間のひまつぶしに
国語の教科書を書き写したり、
好きなミュージシャンの歌詞を
ノートの余白に書いていたりしました。
ノートの提出を求められたときに
あわてて消したりして、
ムダなことしているなぁと思っていたのですが、
案外、こういうことが今の自分の文章力につながっていたのかもしれません。
文章は書けなくてもいいのかもしれないけれど、
書けるようになろうとしていろいろすることが
今後の人生のどこかで役に立つような気がしています。
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