子どもが生後10ヶ月の頃、ベビーサインの教室に通っていました。

ベビーサインとは

まだ言葉の出ない赤ちゃんと簡単な手話や身ぶりを使って

お話しする方法です。

赤ちゃんがおててでお話するなんて、信じられない

という人もいるでしょう。

でも、するのです。こんな風に。

私の子どもは1歳すぎた頃から、小さな手でいろいろなことを教えて

くれていました。

ベビーカーを押していると、腕をのばして

花が咲いているよ。バスが走っているよ。と

私ひとりで歩いていたら見向きもしなかったようなことを次から次へと

手で表すのです。

「きれいなお花咲いているね」「あのバスに乗ろうね」

と、私が返事するのがうれしかったのか、手でのおしゃべりは

なかなか止まりません。

ベビーサインを使いたおして2ヶ月後。

子どもは1日じゅうしゃべりっぱなしに。

そして今日もまだ、話したいこともりだくさんで元気にしています。

ベビーサイン教室の先生はこんなことを言っていました。

「サインで覚えたものが目に入ると、

赤ちゃんはそこにスポットライトが当たっているみたいに見える。

知っているものが増えると、あちこちにスポットライトが当たるから、

赤ちゃんはうれしくなって、サインで教えたくなるの」

赤ちゃんは自分が知っているものがたくさんあると、安心する。

そして、自分が表現したものが相手にわかってもらえると、もっとうれしい

私たち大人にも同じことが言えると思いました。

初めての場所へ旅行に行くときは、ガイドブックを参考にする。

言葉が通じない国で、身ぶり手ぶりで通じたときは、本当にうれしい。

何か初めてのことをしようと思ったときに、知らないことがあれば、

インターネットで検索して、わかろうとする。

そして、それがあまりやっている人のいないジャンルだったら、関心を持って

いる人と言葉をかわすだけで、楽しい気持ちになる。

振り返ってみると、何もかも初めてだらけの赤ちゃんが、

自分から何かを知ろうとする姿

わかっている本当に少ない言葉で伝えようとする一生懸命さ

私は文章で伝える姿勢を学んでいたように思います。

そうは言っても…

当時は、ケタはずれの食欲を持つ子どもの手がくりだす、

「食べる」「もっと」のサインと必死すぎる顔におびえ、

いったい何を食べさせたらこの子はお腹がいっぱいになるのだろう

頭を悩ませてばかりいる毎日で気づきもしませんでしたが。

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